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好酸球性副鼻腔炎の治療のためにやっていることを整理する

背景

2018年1月より国指定の難病である好酸球副鼻腔炎を患い、治療に苦心した。
その治療のために行ったことなどを、こちらにまとめる。

好酸球副鼻腔炎とは以下のような病気である。
好酸球性副鼻腔炎(指定難病306) – 難病情報センター

あくまで自身に関することなので、どこまで参考になるかはわからないが、
同じような症状で苦しんでいる人に何らかの情報を提供できればという想いでこちら記す。

発症の経緯

ちょうどその2018年1月頃、周囲で風邪が流行っており、自身もそれに巻き込まれた形となった。
抗生剤等で治療するも強い倦怠感の症状が1ヶ月経っても全く引かず、好酸球副鼻腔炎ではないかということになった。

元々、副鼻腔炎の症状が強いものは従来から持っており、2016年8月に手術を行っていた。
その手術自体は成功しており、副鼻腔炎自体の術後の経過自体は問題は無さそうであった。

治療

ステロイド剤の服用

そのため、2月頃からプレドニゾロンステロイド剤)の服用を開始した。
毎日朝に1回1mg飲むのを毎日行うという治療。
ステロイド剤を飲むことで大きく症状は和らぎ、倦怠感も薄まった...かに思えた。

しかし、慢性的な強い倦怠感こそ治ったものの、次は「腹痛・下痢」と「朝に定期的に起こる強い倦怠感」に見舞われ、
朝動けずどうしても会社に行けないということがしばしば起こるようになった。
腹痛・下痢は、ガスターDとビオフェルミン配合散を飲むことで日常生活への問題はほとんど無くなったが、
「朝に定期的に起こる強い倦怠感」のほうが改善されず、日常生活に支障をきたすことになった。

「朝に定期的に起こる強い倦怠感」の理由

朝に血液検査を行ったところ、コルチゾールの値が低くなっており、
本来は起床時にコルチゾールの量が高まり、起床できるものができなくなっていた。(ステロイド剤の副作用)
http://www.e-kensa.org/aroma/sleep/article_06.html

また、ステロイド剤の効力が目安として17時間ほどであり、
薬が切れるタイミングで副作用も強くなるのでその影響も強いのではないかという所見であった。

そのため、ステロイド剤を午前から夕方に飲む時間を変更することで対応した。
また日常の習慣からよりコルチゾール低値を抑え込むよう食事にも気を遣った(特にカフェイン・コーヒー)ことで、
午前中に症状が起こる率はかなり減少し、日常生活への少なくなってきた。

しかし、薬の時間をシフトさせたことで日中に倦怠感が起こることもあり、軽度な倦怠感は常時あったことから根本解決には至らなかった。

ステロイド以外の治療(主に抗アレルギー剤での対処)

2018年秋頃に再度症状が悪化し、ステロイド以外での治療法を模索することを決意。
しかし、ステロイドを2018年夏頃に1ヶ月程抜いていたものの、反動から症状が強く最終的にどうしても薬を抜くことが難しかったため、その際は断念。 2018年秋頃の際に再度薬を抜くことにトライし、強烈な症状が緩和するまで1ヶ月半を要したが、その後は体調が比較的安定している。

ステロイド以外での治療方法として、
好酸球副鼻腔炎自体がアレルギーから誘発されて起こる疾患であることから、アレルギーを抑え込むことで発症を防げないか」
ということを軸に治療を進めた。

抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)の服用

代表的なものは、以下のようなものがある。
もぐらタイムズ|熊本のたかむら耳鼻咽喉科|熊本市東区|耳鼻科:アレルギー薬ランキング

アレグラ、小青竜湯、漢方医のオリジナル処方と試したが自身については効果はなかった。

抗アレルギー薬の効き目には個人差があり、
この治療薬の項目から各個人がマッチしたものを飲んでいくのがベストであるとのこと。

副鼻腔炎治療で非常に著名な医師にも相談したが、以下の薬も効果が期待できるかもということであった。
①ビラノア ②ルパフィン ③ザイザル

アレルギー検査の実施

休養により、薬を一切断てる期間を得ることができた関係でアレルギー検査を受けることも可能に。
自身がどのアレルギーを有しているかアレルギー物質を把握しておくことで、よりアレルギーの発症を防ぐことができると考えた。

より多くのアレルギー物質を検査するために、MAST36を受診。
https://www.ach.or.jp/guide/checkup/medicalcheckup/option/pdf/MAST36.pdf

結果、従来わかっていたスギやハウスダストのみならず、
一部食品などにもアレルギーがあることが判明。
幸いにも重症というほどではないが、判明後はこれらの摂取を極力避けている。

その他の治療方法

ヒスタミン薬以外の薬として「アイピーディカプセル」を服用。
併用して投薬してOKのものらしく、現在効果を検証している。

その他治療に関する事柄

・従来の副鼻腔炎での治療で使う薬は継続して使う
(例) ムコダインキプレス・アラミスト等

・鼻うがいは毎日行う
ハナノアを使い、毎晩入浴時に鼻うがいを行っている。
https://www.amazon.co.jp/dp/B014P9C5B8

・空気清浄機
花粉やハウスダストにもアレルギーがあることから、空気清浄機を日頃使っている。
自室用(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0149Z12L2
オフィス用(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07CKNCSC1

・乾燥の防止
乾燥に特に弱いので、以下を徹底(特に冬場)
1. 加湿器の利用(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01I8RJ9R6
2. マスクの着用(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01HNYW37S

・難病申請(超重要)
好酸球副鼻腔炎自体が国指定の難病であるため、医療費の自己負担が3割から2割になる等大きなメリットがある。
申請にはちょっと手間がかかるが、特に定常的に月1万円以上医療費がかかっているなどの状態であれば必ず申請したほうが良い。
https://kanja.ds-pharma.jp/life/joseikin/nanbyou/nanbyou01.html